モーリシャス、台湾からの訪問団来県
2007年8月17日
日本の近隣諸国では、海洋深層水を利活用して産業の振興を図ろうと積極的な取り組みが行われています。
台湾では複数の企業から現地で取水した海洋深層水を用いた飲料水製品が発売されました。また、韓国では7月に国会で「海洋深層水の開発及び管理に関する法律」が成立したことから、来年早々の同法施行とともに海洋深層水事業が本格的に始まると見込まれます。
このような状況の中、インド洋にある島国モーリシャス共和国でも官民挙げて海洋深層水を活用した産業振興に取り組んでおり、先進地である富山県の海洋深層水関連産業の状況を調査するために訪問団が来県されましたので、1月の台湾宜蘭県からの訪問団とともにご紹介します。
モーリシャス共和国の民間企業来県
7月23日、平成17年から海洋深層水関連産業の調査研究を開始し、20年から施設整備に本格的に取り組もうとしているモーリシャス共和国政府から委託を受けた企業の担当者が次のとおり来県されました。
1 訪問者
カリムジー・ジュワンジ社 品質管理部長
マスカレンヌ海洋産業サービス社(MOISE) ビジネス開発部長
2 当協議会への主な質問
- 富山県における海洋深層水関連産業の全般的な状況や、商品開発支援など振興方策
- 富山県企業が開発した海洋深層水を利用した初の特定保健用食品の飲料、海洋深層水を用いた石鹸の製造・販売など
- モーリシャス製海洋深層水飲料製品の日本輸出の参考とするため、ハワイ製海洋深層水飲料製品の日本国内での販売状況や販売方法
- 水産分野での海洋深層水の活用状況
- モーリシャスではホテル7軒の冷房に海洋深層水を使う予定であるため、富山県における海洋深層水の冷熱源としての利活用状況
3 訪問、見学先等
台湾宜蘭県政府の訪問団来県
1月17日に台湾の北東部、太平洋に面した宜蘭県から海洋深層水訪問団が来県されました。
台湾では、海洋深層水を利用した産業振興を推進するため、平成18年6月に国立の研究機関「深層海水資源科技発展研究センター」が設立され、地方自治体、大手民間企業により7箇所で取水施設整備が進められています。
その一つである宜蘭県政府から、富山県における海洋深層水関連産業の振興方針、発展の経緯、民間企業の取り組み状況等を調査するため、同県政府計画室 楊 金源主任(日本の部長に相当)を団長とする海洋深層水訪問団が来県され、以下のとおり当協議会や県内企業等を訪問されました。
当協議会から富山県における海洋深層水関連産業振興への取組を聞かれて、楊団長は富山県の地と人々は正に「地霊人傑」(優れた土地柄が優れた人を生む。)であると言われました。
1 訪問期間
1月17日(水)~19日(金)
2 訪問者
総数7名
(内訳)
- 宜蘭県政府計画室 主任外1名
- 宜蘭県政府農業局 局長
- 宜蘭県工商発展投資策進会 総幹事
- 宜蘭大学 環境工程教授
- 京華工程顧問(株) マネジャー外1名
3 訪問、見学先等
1月17日(水)
- 富山県深層水協議会
- 五洲薬品(株)(富山市)
1月18日(木)
- 入善海洋深層水活用施設
- 銀盤酒造(株)(黒部市)
1月19日(金)
- 滑川海洋深層水分水施設アクアポケット及び道の駅
- 深層水体験施設タラソピア