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平成19年11月20日、「とやま深層水フォーラム」を開催しました。

 当協議会と富山県の共催により、平成19年11月20日(火)に東京のグランドプリンスホテル赤坂で「とやま深層水フォーラム2007」を開催しましたところ、首都圏の企業や団体などから約100名の方々にご来場いただきました。

 今回で7回目となる当フォーラムでは、富山県立大学客員教授 古米保先生に「富山県立大学における海洋深層水利用研究と新商品開発」、また、富山大学大学院医学薬学研究部准教授 常山幸一先生に「海洋深層水の有するホメオスタシス維持効果の基礎的検討と医薬・健康増進分野への応用」、富山県食品研究所主任研究員 加藤肇一氏に「深層水を利用したレトルト食品の開発」についてご講演いただきました。

 古米先生の講演では、
(1)深層水から探索した放線菌が生産する抗生物質のガン細胞転移阻害活性や、深層水由来乳酸菌による発効豆乳の体重増加抑制効果の紹介や、
(2)メロン栽培への深層水、深層水ニガリの利用による糖度アップ、
(3)企業と共同開発した深層水利用商品(シロエビやほたるいかの炊込みご飯、黒ビール、醤油)
について発表いただきました。

 常山先生には、
(1)マウス肝臓を利用した実験では、海洋深層水由来の等張液に組織・細胞の形態と機能の保持能があったこと、
(2)飲料水中の、微量のミネラルが健康に及ぼす影響に関する海外の研究の紹介、
(3)本年度、中部経済産業局の提案公募型研究開発事業:地域資源活用型研究開発事業 に採択された「海洋深層水分離加工技術より製した分離水による創傷ケア製品開発」
について講演いただきました。

 加藤氏には、
(1)海洋深層水中のミネラル(Mg、Ca)が野菜類の含まれるペクチンや大豆のタンパク質のの構造を変化させ、加熱による素材の軟化を抑制すること、
(2)こうした作用を利用して、むき里芋や大豆、栗ごはん向けのむき栗などの水煮レトルト食品を開発、商品化したこと、
(3)これらの深層水を利用したレトルト食品は、食品添加物を使っていない、素材本来のおいしさを保持した加工食品であり、他社にない差別化された商品として好評を得て、販路を拡大していること
について発表いただきました。

 当フォーラム終了後、引き続き、「富山県立地環境説明会」(主催:富山県)と合同で懇談会を開催しました。
 懇談会の会場では、古米先生が講演で紹介した昆布〆ブリや醤油、深層水を利用して栽培した長期熟成梨のほか、当協議会会員のお酒やほたるいか食品、昆布巻き、かまぼこ、菓子などの試飲・試食を行い、富山湾深層水の利用商品のPRを行いました。

とやま深層水フォーラム

富山県深層水協議会 藤井会長のあいさつ

とやま深層水フォーラム

富山大学大学院医学薬学研究部准教授:常山先生による講演

とやま深層水フォーラム

懇談会における深層水商品の試飲食

とやま深層水フォーラム

懇談会会場入口における深層水商品の展示PR